2026年1月1日、福山雅治(56)が主演を務める『映画ラストマン -FIRST LOVE-』の主題歌「木星 feat. 稲葉浩志」のミュージックビデオ(MV)フルバージョンが公開された。2025年12月31日放送の『第76回NHK紅白歌合戦』特別企画で披露され話題を呼んだ本楽曲は、福山が作曲・編曲・プロデュースを担当し、B’zの稲葉浩志(61)が作詞を手掛けた「音楽の最強バディ」による渾身のコラボレーション作品である。
MVの制作背景と見どころ
公開されたMVのトータルプロデュースは福山雅治本人が担当した。グレーのスーツスタイルに身を包んだ2人を、抽象的な空間に円形の革張りソファが1つだけ置かれたワンシチュエーションで撮影。緻密なカメラワークのために幾度もテストを重ねて制作された。
ジャケットアートワークも手掛けた写真家・嶌村吉祥丸が監督を務め、光と影で世界観を映像に拡張。表現者として互いにリスペクトし合う2人の緊密な距離感と張り詰めた緊張感が感じられる作品に仕上がっている。特に2人が急接近するシーンや、『映画ラストマン -FIRST LOVE-』のオマージュとも受け取れる福山が稲葉に触れるシーンが見どころとなっている。
10年来の交流から実現した夢のコラボ
福山にとって稲葉は、アーティストとしてだけでなく人間性も含めて「愛してやまない存在」だという。2人の交流は10年以上前に遡り、2014年には稲葉のオフィシャルサイト「en-zine」の企画でUFC(総合格闘技)対談に福山がゲスト出演。2020年には福山のデビュー30周年YouTube対談企画に稲葉が出演するなど、親交を深めてきた。
2025年1月、福山は『映画ラストマン -FIRST LOVE-』主題歌のオファーを受けた際、「音楽の最強バディ」として稲葉に声を掛けることを決意。ただし「稲葉さんが断りたくても断りづらい流れになってしまってはいけない」と、あえて互いのレコード会社を通じて正規ルートで申し入れを行った。稲葉はこれを「面白いプロジェクトですね」と快諾した。
制作では、まず福山のアコースティックギター1本に稲葉が仮歌で楽曲のKey(音程)を探っていく「奇跡のセッション」が実現。その後、データのやり取りや詞の世界観を共有する綿密な作業を経て、2025年10月に楽曲が完成した。タイトルの「木星」はレコーディングスタジオで決定され、ジャケットには稲葉が直筆で書いた文字がデザインされている。
両者からのコメント
福山は「稲葉さんの表現に導かれたレコーディングは『創造のツボ押し』状態でした。自分一人のソングライティングでは生まれ得ないメロディ、転調、編曲、ジャケット、MV、様々なアイデアが湧いて、湧いて仕方なかったです」と振り返り、「永遠に終わりたくなかった稲葉さんとの創造が終わり、こうして皆さまに楽曲をお届け出来ることが心から嬉しくもあり、同時に寂しくもあります」とコメントした。
稲葉は「福山さんと、音楽をやる歓びを感じながら、怒涛の勢いでやりとりをしながら、完成までの道程を楽しませていただきました。なんと贅沢な時間だったでしょう。我々の想いが詰まった”木星”がラストマンの世界を優しく彩ってくれることを祈っております」と述べている。
楽曲は2025年12月24日に配信リリースされ、デイリーチャート1位を獲得。映画も公開後早くも30万人動員を突破するなど、好調なスタートを切っている。