阿波十郎兵衛屋敷で、秋の木偶(でこ)展と特別公演「脇役の人形」を開催します

徳島県のプレスリリース

10/22(土)〜11/23(水・祝)の期間内に開催

~阿波十郎兵衛屋敷とは~
阿波十郎兵衛屋敷では、国の重要無形文化財「阿波人形浄瑠璃」を毎日上演しています。 また、展示室では、阿波人形浄瑠璃の特色や木偶人形の展示をしており、徳島の伝統文化をテーマとした特別公演や展示を定期的におこなっています。

 

■木偶展「脇役の人形」
10月22日(土)〜11月23日(水・祝)

町人や百姓、丁稚(でっち)、奴(下僕)、雑兵や捕り手、川越人足(かわごしにんそく)、寺子、女形では女中や仲居、腰元、官女などの役に使われる、脇役の人形の個性豊かな表現をご覧いただけます。
脇役のかしらは、決まった約束事がないので、人形師がそれぞれに工夫を凝らして自由に彫り上げられています。寸法は、主役を引き立たせるため、一回り小さめ。
いかにも人が良さそうな顔や、どこか間の抜けた表情、意地の悪さや妙な生真面目さなど、私たちのまわりにもいそうな人の特徴をうまく捉えて、少し誇張して表現されています。
個性豊かな人形の魅力を、展示と公演の両方でお楽しみください。
 

■人形師の実演
10月22日(土)、23日(日)、11月5日(土)、6日(日)
各日とも10:00〜12:00、13:00〜15:00

徳島では、今でも約30人の人形師が人形制作の伝統を継承しています。
桐や檜の丸太から顔を彫りだし、耳の前で半分に割って中をくり抜いたところへ、役柄に応じたカラクリを仕込みます。目を閉じたり、口が開いたり、眉が上下に動いたり、クジラのひげを削ってつくるバネの力を利用した精巧な仕掛けです。塗りは、貝殻からつくる白色の顔料「胡粉(ごふん)」をニカワ(接着剤の一種)で溶いて約20回塗り重ねて磨きをかけます。面相筆(めんそうふで)という細い筆で眉や目を描き、髪を結って取り付けるまですべての作業を一人で行います。

 

特別公演「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛内の段(けいせいあわのなると じゅうろべえうちのだん)」

11月12日(土)15:00〜
 太夫:藤井登美昇、三味線:竹本友和嘉、人形:鳴門座
11月13日(日)15:00〜
 太夫:竹本友希、三味線:鶴澤友春、人形:平成座
11月20日(日)15:00〜
 太夫:吉本藍玉、三味線:竹本友和嘉、人形:ふれあい座 

定期公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段(けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん)」(14:00〜)とあわせてご覧いただけます。

 

人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」は、1698年に罪状も明らかにされないまま藩の政策上の犠牲となって処刑された庄屋、板東十郎兵衛の名を借りてつくられたお家騒動の物語。
情感を込めて物語る太夫、五線譜には表せない多彩な音色で語りを支える義太夫三味線。そして世界に比類のない三人遣いで操られる人形。それぞれが織りなす表現の中に、私たち日本人の感性が色濃く息づく芸能を心ゆくまでお楽しみください。

 

■入館料
一般410円、高・大学生310円、小・中学生200円

 

お問い合わせ/徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
■住所 徳島市川内町宮島本浦184
■TEL 088-665-2202
■FAX 088-665-3683
■HP   http://joruri.info/jurobe/
■LINE @872rlmsx
■インスタグラム https://www.instagram.com/awajurobeyashiki/

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