クラシックの美しさと現代の洗練。世界最高峰の舞台を大スクリーンで―「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」永遠の名作から斬新な新演出まで、豪華ラインナップが勢ぞろい!
東宝東和株式会社のプレスリリース

ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台を映画館で現地さながらに体感できる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」。数あるレパートリーの中から選りすぐりの人気作品を上映し、斬新でドラマティックな演出を大スクリーンと迫力ある音響で楽しむことができる。
新シーズン「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」が、2025年12月19日(金)~2026年7月9日(木)までの期間中、全9演目を各1週間限定にて全国公開中!ライブ観劇とは一味違う、贅沢で至福の時間を映画館で味わえる。
現代最高と評される、高田茜が演じる『ジゼル』
マシュー・ボールとの息の合ったパフォーマンスも必見!
舞踊評論家・森菜穂美氏の解説とともに、本作の魅力に迫る!
1841年にパリ・オペラ座で生まれて以来、『ジゼル』はロマンティック・バレエの最高峰の作品として世界中で上演され、名だたるバレリーナたちが名演を披露し、数々の伝説を築き上げてきた。1幕の収穫期のドイツの牧歌的な農村を舞台にした悲劇のドラマ、2幕の精霊「ウィリ」が舞い踊る月に照らされた幽玄な超自然的な墓場という二つの異なった世界の対比を描いている。死をも超える愛と赦しを描いた不朽の名作として、今も広く愛されている本作を森氏は、「『ジゼル』はバレエそのものを象徴する作品として知られている」と解説する。

今回ジゼル役を演じた高田茜は、その見事な技術と表現力で絶賛を浴びた。2016年にジゼルを演じてプリンシパルに昇進し、2008年のローザンヌ国際バレエコンクールでも「ジゼルのヴァリエーション」を踊って入賞。そしてロイヤル・バレエへの入団を果たしたこともあり、彼女にとっては特別な思い入れがある役だ。そんな高田の演技について、森氏は「快活で純朴な村娘から、精霊への変化を見せる繊細な表現力と、長くしなやかな手脚で、闇に溶けてしまうような儚さがあり、妖精さながらの跳躍の軽やかさもさることながら、心が壊れていく狂乱の場面の迫真性には、思わず涙し心を奪われてしまう」と熱く語る。2幕で慈愛と崇高さも漂わせ、死してなおも一途にアルブレヒトを愛しぬく姿は、まさに現代最高のジゼルというべき名演として高く評価されている。巨匠ピーター・ライト版の『ジゼル』では、ジゼルの死が他の版でみられるように、失恋のショックによる狂乱で心臓が止まってしまうのではなく、アルブレヒトの剣で自らの胸を刺したことによる自死であるのが最大の特徴。彼女の内なる絶望が公の場に露呈する瞬間は衝撃的である。この重要な「狂乱」の場面は、何世代にもわたってバレリーナたちの試練の場となり、数多くの名演を生み出してきた。高田はジゼルがアルブレヒトとの幸せな日々を回想しながら、正気を失い自らの命を絶ってしまう姿を、リアルかつ痛ましく演じ、観客の涙を誘う。

アルブレヒト役を演じるのは、貴公子役が似合う端正な佇まいと憂いを備え、感情の変化をドラマティックに表現する演劇性も持つマシュー・ボール。高田との息もぴったりで、この二人ならではの美しく感動的なパフォーマンスが印象的だ。精霊となったジゼルの姿は見えなくとも、その気配を感じながら踊る場面は、生死を超えて心を通わせる二人の姿に胸を打たれる。また、ジゼルに横恋慕して、アルブレヒトの正体を暴き、ウィリたちに取り殺される森番のヒラリオンを演じるのは、振付家としても活躍する実力派、ヴァレンティノ・ズケッティ。そしてウィリの女王・ミルタは、新進気鋭のアネット・ブヴォリが演じる。1幕の収穫祭のペザントの踊りでは、6人のソリストの中に日本出身の若手、前田紗江、五十嵐大地が出演。悲劇との対比を作り上げ、多幸感に満ちた踊りで祝祭的な雰囲気を盛り上げている。森氏は「一糸乱れぬ恐ろしくも美しいウィリたちのコール・ド・バレエも大きな見どころです」とコメントしている。

世界のトップダンサーたちが死をも超える愛と赦しの物語をドラマティックに演じる『ジゼル』。いつまでも忘れがたい印象を残す珠玉の名作を、ぜひ映画館の大スクリーンでお楽しみいただきたい。
5/29(金)~6/4(木)TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和
#RBOジゼル
【STORY】
1幕
ドイツ、ラインラントの村。踊りが好きだが病弱な村娘のジゼルは、ロイスという村人だと名乗る、実は貴族のアルブレヒト伯爵である青年と恋に落ちる。迷信深い母のベルタは、ジゼルが森番のヒラリオンと結婚することを望んでおり、ロイスは信頼できないと彼女に言う。ベルタはジゼルにウィリの伝説を語る。結婚する前に命を落とした若い娘たちは、真夜中から夜明けの間に出会う男性を死ぬまで踊らせる精霊になってしまうと。ジゼルは母の言葉に耳を貸さず、ロイスと共に収穫祭の祝祭に加わる。
アルブレヒトの従者であるウィルフリードは、クーランド公爵と、その娘でアルブレヒトの許嫁であるバチルド公女に率いられた狩りの一行が近づいているとアルブレヒトに警告する。アルブレヒトは隠れるが、ジゼルに横恋慕しているヒラリオンは彼らを覗き見ており、アルブレヒトの正体を暴こうと思い立つ。狩りの一行が到着し、ジゼルは彼らのために踊り、バチルドに自分にも婚約者がいることを伝える。バチルドは祝福のしるしとして首飾りをジゼルに贈り、ベルタの小屋で休むことを伝える。公爵は狩りを続けることにして、バチルドが合流したいときに呼んでもらえるよう角笛を置いていく。
ヒラリオンはロイスの小屋の中から現れ、アルブレヒトの刀を見つける。この刀には角笛と同じ紋章が刻まれており、証拠がそろう。アルブレヒトが戻ってくると、ヒラリオンはロイスが実はアルブレヒト伯爵であるという秘密を暴く。彼が角笛を吹くと狩りの一行が戻り、バチルドは小屋の中から現れて、実はアルブレヒトと婚約していることをジゼルに伝える。ジゼルにとってこの真実は耐え難いものであり、あまりの悲しみで狂乱に陥った末、ロイスへの愛を確信しながらも彼の刀で自害する。
2幕
ヒラリオンは森の奥深くにあるジゼルの墓前で夜通し過ごしている。真夜中にウィリたちが現れ、ヒラリオンは恐怖で逃げ回る。ウィリの女王ミルタはウィリたちを呼び寄せる。ミルタはジゼルを仲間として迎え入れる。アルブレヒトはジゼルの墓に花を供える。彼女の霊が現れると、彼は森の中へと彼女を追っていく。
ヒラリオンはウィリたちに追われ、踊り狂わされる。踊り疲れた彼は湖へと追い込まれ、溺死する。
ウィリたちは次の獲物としてアルブレヒトに狙いを定める。ミルタが彼に踊ることを命じると、ジゼルは彼を十字架のもとへ呼び寄せ、守ろうとする。だがミルタはジゼルに彼と共に踊ることを命じ、彼を死ぬまで踊らせようとする。ジゼルは彼を守ろうとするが、彼は夜が深くなるとともに踊らされて弱っていく。踊り疲れて死が目前に迫ったとき、夜が明ける。朝の光はウィリたちの力を打ち消し、彼女たちは消えていく。ジゼルも墓へと戻って消えていき、アルブレヒトは悲しみに暮れて一人取り残される。
《ジゼル》
振付:マリウス・プティパ
原振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー
音楽:アドルフ・アダン
台本:テオフィル・ゴーティエ (ハインリヒ・ハイネによる)
演出・追加振付:ピーター・ライト
美術:ジョン・マクファーレン
照明:デヴィッド・フィン(ジェニファー・ティプトンのオリジナル・デザインによる)
ステージング:クリストファー・カー、サマンサ・レイン
シニア・レペティトゥール:サミラ・サイディ
レペティトゥール:ジャン・アティムタエフ、シアン・マーフィー
プリンシパル指導:アレクサンダー・アグジャノフ、リアン・ベンジャミン、
ダーシー・バッセル、スチュアート・キャシディ、オルガ・エヴレイノフ、
モニカ・メイソン、イザベル・マクミーカン、クリストファー・サウンダース、
エドワード・ワトソン
キャスト
ジゼル:高田茜
アルブレヒト:マシュー・ボール
ヒラリオン(森番):ヴァレンティノ・ズケッティ
Act I 1幕
ウィルフリード(アルブレヒトの従者):ジョシュア・ジュンカー
ベルタ (ジゼルの母):クリステン・マクナリー
クーランド公爵:ベネット・ガートサイド
バチルド(クーランド公爵の娘):オリヴィア・カウリー
狩のリーダー:トーマス・ホワイトヘッド
前田紗江、ジョンヒュク・ジュン、ヴィオラ・パンテューソ、リアム・ボズウェル、
エラ・ニュートン・セヴェニーニ、五十嵐大地
Act II 2幕
ミルタ(ウィリの女王):アネット・ブヴォリ
モイナ(ミルタの従者):レティシア・ディアス
ズルマ (ミルタの従者):ミーシャ・ブラッドベリ
音楽
指揮者:ヴェロ・ペーン
管弦楽:ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
コンサートマスター:セルゲイ・レヴィティン
2026年3月3日上演作品/上映時間:2時間41分

「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」シーズン予告
ロイヤル・バレエ『ジゼル』予告

