NHK連続テレビ小説『ブラッサム』を深く愉しむために!KAWADE夢文庫『宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯』8月12日発売。

明治から平成を駆け抜けた作家・宇野千代。彼女はなぜ、自由でしなやかに生きられたのか? その強さの源と愛されつづける理由を解き明かす!

河出書房新社のプレスリリース

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、KAWADE夢文庫『宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯』(税込定価902円)を、2026年8月12日に発売いたします。

2026年後期のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』。

その主人公のモデルとなる宇野千代は、作家だけでなく、雑誌を作り、会社を経営し、着物をデザインし……と、多くの顔を持っていました。

彼女の人生は、まさに波乱万丈。多くの文士と交友を深め、結婚と離婚をくり返し、大震災や戦争を経験し、会社の倒産で大借金を抱える……など、次から次へと困難が押し寄せました。しかし、彼女はどんなにつらい状況でも、そのなかに「幸せのタネ」を見つけて、前向きに、たくましく生きていきました。そして、晩年に書いた『生きて行く私』は大ベストセラーとなり、彼女の「人生っていったって、今が最高の時なのです」という言葉は、多くの人に勇気を与え続けています。

KAWADE夢文庫最新刊『宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯』は、波乱万丈な人生を前向きに生き抜いた姿勢、心に響く作品、ファッションやビジネスで新しいことに挑戦した先駆的な一面、そしてそのユニークな人柄を解説。時代を超えて今もなお愛され続けている宇野千代の軌跡をやさしく、わかりやすく、辿ります。

9月スタートの朝ドラの予習、副読本としても、本書にぜひご注目ください!

98年を前向きに走り抜け、いまも生きる喜びを伝えつづける女性の軌跡

本書「はじめに」より抜粋

 たくさんの恋を重ね、結婚し同棲し、浮気され、浮気し、離婚離別し、さらには起業して成功し、湯水のごとく散財し、社交ダンス・麻雀に興じ、豪邸を建て、倒産し、莫大な借金を抱え、住む家を追われ、必死でまた働き完済し、離婚。波乱万丈のめくるめく人生を駆け抜けた宇野千代は、「人生は何回でもやり直しがきく」と述べた。

 この持論をなぞるかのように千代は、失敗をくり返し、不運にさいなまれるたびにたくましく再起し、笑顔を絶やさず幸福をつかみとった。

(中略)

 たとえ挫折してもすぐに忘れ、面白いことを探し、それを見つけたとたんに矢も楯もたまらずまっしぐらにそちらに走り出すさまから、「駆け出しお千代」と呼ばれた彼女は、「感動は行動に結びつき、人生を愉しくさせる」を信条とした。

 また、文学者としての千代は、生活においてと同様に、自然体を旨とした。親交のあった瀬戸内寂聴の小説をこのように評した。

「あなたはね、小説家を特別のものと思っている。それがあの小説の弱さです。小説はね、八百屋が野菜を売るような、パン屋がパンを焼くような、何でもないことなのよ、ふつうの仕事なの、ふつうの」

 ふつうの仕事として紡ぎ出された千代の作品群が全集となったとき、かつて激しく愛し合った東郷青児は、いみじくも千代の人生と文学の秘密を言い当てた。

「私は今でも宇野さんが好きである。今度、はじめて宇野千代全集が編まれた。凄い売れゆきになるだろう。男でも女でも、宇野さんのものを読んだら、幸せなんてものは、ごく身近にいくらでもころがっていると言うことに気がつく筈である」

 本書では、宇野千代の人生を、彼女の刺激的な証言を豊富に交えながら克明に紹介した。想像を絶する展開に度肝を抜かれるに違いない。そして、『おはん』『色ざんげ』『生きて行く私』など、彼女の主な文学作品のネタバレのないあらすじを収載した。読者をスリリングで哀切な千代の物語世界へと誘うために役立てば、幸いこの上ない。

『宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯』目次

宇野千代のプロフィール/宇野千代 98年の足跡/宇野千代の歩み

1章 不遇の少女時代を経て、文学の世界に目覚める
千代はどこで生まれ、どんな父母のもとで育った?/血のつながらない母との関係は?/裕福ではない暮らしのなかで、どんな学生時代を送ったか/奇妙な結婚と父の死。そして文学への扉が開いた/17歳で代用教員に。化粧と恋に夢中になる/新人教師への想いを、どのように断ち切ったのか?/新パートナーと再出発した千代の暮らしぶり

2章 生きるために書きまくり、気鋭の女性作家が誕生
文壇へ足を踏み入れるきっかけとなった出来事/藤村忠との別れ、尾崎士郎とのなれそめ/文士村の中心的存在になった2人を周囲はどう見た?/夫婦に亀裂を入れた、千代をめぐる三角関係とは

3章 昭和モダンの牽引者として恋も仕事も全力疾走
千代をモダンな女性へと変貌させた東郷青児/千代の4人目にして最後の伴侶・北原武夫/戦争が始まり、北原は戦地へ。千代は文学活動を継続/千代と北原は、戦中・戦後の混乱をどう過ごした?/

スタイル社、頂点を極める。日本一の豪邸も建設/冷えこんでいた夫婦は、借金地獄をどう乗り越えたか

4章 宇野千代という「幸福な生き方」が完成
離婚後、那須に壮大な別荘を建てたわけ/老桜をよみがえらせるために奔走した千代の思い/小説『幸福』で千代が到達した「幸せ探し」のコツ/故郷の「いつ、こけるか分らん」生家を修復したわけ/自叙伝『生きて行く私』が大ヒットし、帝劇で舞台化/前向きに生きた千代の、知られざる後悔とは/最晩年の千代は、どのような生活を送った?

5章 男を愛し、男に愛された千代の恋愛美学
生涯で「一番好きだった」尾崎士郎との愛/鮮血に染まった蒲団から始まった東郷青児との愛/スタイル社の盛衰を共にした北原武夫との愛/幾度もの結婚と数知れない恋愛で培われた恋愛観は?

6章 人生をポジティブに変える千代流・生活の作法

「小説は誰にでも書ける」――千代が教える文章作法/相手を心地よくすることに心を砕いたお洒落哲学/食べることも作ることも大好きだった千代の食卓は?/多忙のなかで、どんな趣味を楽しんでいた?/健康維持・増進のために、千代が実践していた習慣は?

7章 男女の愛と業を描いた珠玉の作品を味わう
おはん/色ざんげ/脂粉の顔/人形師天狗屋久吉/薄墨の桜/生きて行く私/刺す/風の音/一ぺんに春風が吹いて来た/八重山の雪 

コラム――宇野千代ゆかりの人々/エッセイで読む千代の名言/宇野千代 主な作品一覧

『宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯』本文を一部紹介!

宇野千代 プロフィール

生家は山口県岩国市。父は生涯、正業に就くことがなかった

宇野千代ゆかりの人々

運命の人・東郷青児との出会い、初めての夜、結婚

●著者紹介

夢プロジェクト
人生で出合うさまざまな挫折や苦難に負けず、乗り越える知恵と勇気を、あらゆる角度から追究しているグループ。夢や希望、そして心の潤いをとりもどし、明日を生き抜く力を届けるべく、幅広い執筆活動を続けている。

●新刊情報

書名:宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯

著者:夢プロジェクト[編]

仕様:文庫判/並製/224ページ

発売⽇:2026年8月12日

税込定価:902円(本体820円)

ISBN:978-4-309-48615-4

装丁:こやまたかこ

URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309486154/

※電子書籍の発売予定はありません。

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