第2代K-1スーパー・フェザー級王者・卜部弘嵩が引退セレモニー「またいつか、格闘技に恩返しができたらいいなと思います」

K-1実行委員会のプレスリリース

9月11日(日)神奈川・横浜アリーナ「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」にて、第2代K-1スーパー・フェザー級王者・卜部弘嵩の引退セレモニーが行われました。

この日引退を発表した第2代K-1スーパー・フェザー級王者 卜部弘嵩は、Krushでは初代・第4代スーパー・フェザー級王者として合計5度の防衛に成功、K-1では2015年11月に卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王座に就くなどK-1の一時代を築いてきました。

第13試合終了後に弘嵩がリングに立つと、引退セレモニーでは、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの面々(渡辺雅和代表、卜部功也、武尊)妻の高橋ユウさんと息子の禅清くん、関係者から花束が贈られました。

弘嵩のバックステージコメントは以下の通り。
 

 

卜部弘嵩
「(最後のリングでどんな思いがありましたか?)なんか、いろいろあったなっていう。リング上の景色って負けたときはすごい悔しかったし、勝ったときはすごいうれしかったし。いろんな気持ちで本当にいて。思い出の詰まったリングなんでね、いろいろ思うことは本当、たくさんありました。

(あらためて今後に関して教えていただけますか?)今後は、また格闘技とは別の仕事を自分で立ち上げて始めてます。そっちでも格闘技を始めた頃と同じような熱を持って、ガンガンやっていきたいと思ってますし、またいつか、格闘技界にも恩返しができたらいいなって思ってます。どこかでまた格闘技界に携わっていきたいという気持ちもありますし。いろんなプランありますね。

(今日もたくさんのファイターが試合してるわけですが、これからのファイターに送る言葉は?)けっこう現役ってあっという間に終わってしまうんで、ケガなんてしてしまったら本当に一気に時間なんか早まっちゃうし。だから、一戦一戦、毎日一日一日、一生懸命全力で生きてほしいなって思います。

(今日のセレモニーで渡辺代表や功也選手や武尊選手に花束をもらって言葉をかわしたと思うが、そのときの感慨みたいなのは?)一緒に戦ってきた仲間っていうか、世代的にも一緒だし、雅和さんはKRESTの代表ですけど、僕の先輩で兄貴分みたいな。本当にチームドラゴンのときから一緒にやってきた大先輩で兄貴なんで。なんか、スパーリングでたくさんやられることもあれば、試合で一生懸命戦ったこともあるし。功也とか武尊とかもそうですけど、スパーリングでたくさん殴り合ってきたんでね。飯食えないときから一緒に未来語って、いまに至るんで。そういうのが一気にフラッシュバックっていうか、思い出しましたね。

(その中で晴れやかな顔に感じますが、次のビジネスに希望を抱いている?)そうですね。はい、もう僕は次のセカンドステージに進んでるんで、気持ち的には前向きですね。これで死ぬわけじゃないし、ここからがまたスタートだし。いろんな思い出があったけど、悲しいとか全然ないですね。寂しいとかも。寂しい気持ちは少しありますけど、全然悲しい気持ちはないし、全然前向きに。ああやってリングに上がることも、表舞台に立つこともほぼゼロになると思うんですけど、また違うかたちでね、注目されるようなおもしろいことやりたいなって思ってます。

(10カウントゴングが鳴らされてるあいだは、どんなことを考えてましたか?)10カウントゴングはもう、僕の先輩たち、歴代のスターたちがたくさん引退式をやってきて。10カウントゴングも僕、会場で聞いたりして。なんか寂しいなって気持ちで、観客として。プロデビューする前から10カウントゴングって聞くこともあったし。なんかそのとき、すごいね、寂しいなっていうふうに思ってたんで、きっと今日も寂しいなって思ってくれる人が何人かいるんじゃないかなと思って。そんな気持ちでした。

(最後、リングから出て、一回リングを振り返ったと思うんですが、どんな気持ちで?)もうこの景色も見ることはないんだなって思いました。あの花道を歩くこともないし、あのリング上の真ん中に立つこともないし。本当に僕の長い格闘技人生が終わったんだなって思いました」

 

妻・高橋ユウさんは、
「夫のこれまでの選手生活をずっと応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。私たち家族にさまざまな景色を見せてくれた夫とK-1にも感謝です。やはり会場で引退セレモニーを目の当たりにすると込み上げてくるものがありますが、現役生活のうちのほんの5年間、夫のそばにいる中で格闘家としての在り方、生き様を見せてくれた夫を心から尊敬しますし、誇りに思います。」
とコメントを寄せました。

 

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