第77回カンヌ国際映画祭（2024）でストーリー生成AI「フルコト」を紹介！日本文化が生んだAI×人の創造性を世界に伝える

MEGUMI氏主催のパーティー「JAPAN NIGHT」にAIベンチャー企業・株式会社Alesが協賛。自社開発のストーリー生成AI「フルコト」をプレゼンテーションし盛大な拍手で迎えられた。

株式会社Alesのプレスリリース

2024年5月、第77回カンヌ国際映画祭「JAPAN NIGHT」にて、函館発-東京大学経由のAIベンチャー企業・

株式会社Ales（本社：北海道函館市、代表：藤井竜太郎）が自社開発のストーリー生成AI「フルコト」紹介した。フルコトは2018年から開発を開始した映画、アニメ、マンガといったコンテンツのストーリーを人と共作する生成AI。元人工知能学会会長・松原仁（京都橘大学教授）が開発統括を務める。2022年には日本初となるAI

脚本映画「少年、なにかが発芽する（英題 Boy Sprouted）」の脚本を制作し、国際短編映画祭ショートショートフィルム & アジア2022のオープニング作品を飾った。今回、株式会社Alesは日本文化を世界に発信する

パーティー「「JAPAN NIGHT」に協賛し、ストーリー生成AI開発ディレクターを務める多和田紘希（京都芸術大学准教授）が登壇。３分間のPR動画を含め計10分間のプレゼンテーションを行った。

株式会社Ales会長で開発統括を務める松原仁氏

登壇したAI開発ディレクターの多和田紘希氏

第77回カンヌ国際映画祭にて開催されたパーティーでストーリー生成AIに注目が集まる
5月17日夜、第77回カンヌ国際映画祭にて日本文化を世界に発信するパーティー「JAPAN NIGHT」が、現地の五つ星ホテル「ホテルマルティネスカンヌ」にて開催されました。AIベンチャー企業・株式会社Alesは「JAPAN

NIGHT」に協賛し、700名を超える映画関係者の方々に向け、自社開発のストーリー生成AI「フルコト」を紹介しました。登壇したAI開発ディレクター・多和田紘希氏は自身の芸術と工学を横断した背景を元に、「AI開発における芸術分野からの知見やアイデアの不足」を訴えました。続けて多和田氏が「AI開発にアイデアをお持ちの方は？」と募ると、満員の会場から幾人もの挙手が見られ、世界的に活躍する映画関係者の方々のAI活用に対する関心の高さが伺えました。

パーティー会場「ホテルマルティネス」　

JAPAN NIGHT会場の様子➀

カンヌ国際映画祭ディレクターのティエリー・フレモー氏とMEGUMI氏　　

是枝裕和氏と斉藤工氏

JAPAN NIGHT会場の様子②

日本文化を背景にしたAI「フルコト」の創造性を世界に伝える
フルコトの機能紹介
プレゼンテーション中の3分間の動画では「フルコト」の機能紹介が行われました。フルコトはテーマまたは簡単なあらすじ（ログライン）を入力することで幾層にも重ねられたストーリー構造による処理を実行し、わずか数秒から数十秒でストーリーを生成します。フルコトを利用する上で最も大切なことは人がAIに対しどのような問いを立てるかであり、人とAIの対話的な共同作業を行うことで、よりクリエイティブなストーリーを共作することができます。

古事記にルーツを持つ日本的世界観
フルコトは古事記にもある「古事（ふること）」という言葉から命名されました。「古事」とは創世神話に描かれたような歴史的事件を意味します。株式会社Alesではフルコトから次の時代の創世神話が生まれるよう願いを込めてその名をつけました。また、フルコトの特徴でもある箱構造（再帰的な構造をもった、物語のフレームワーク）では、一度に長文を作るのではなく、短い文章を４箱、16箱、64箱と少しずつ偏りなく拡張することで長文を生成するアルゴリズムです。この技術によりフルコトは人が思いつきにくい飛躍したアイデアを保ちつつ、文末まで破綻のない長文を生成することができます。こうした箱構造も日本文化の起承転結や、枠の中に自由を生成する

日本的技法に根差したものです。