株式会社ジュピターテレコムのプレスリリース
株式会社ジュピターテレコム(J:COM、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石川 雄三)は、2020年7月3日~7月6日の4日間において、全国の20歳~69歳のプロ野球ファンを対象に「プロ野球の無観客試合に関する意識調査」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計いたしました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
【プロ野球観戦について】
▼プロ野球ファンの観戦方法 昨シーズンは「テレビで観戦」80%、「球場で観戦」27%、「ネット配信で観戦」12%
▼今シーズンの観戦方法 1位は「テレビで観戦」! 「ネット配信で観戦」が「球場で観戦」を上回る
全国の20歳~69歳のプロ野球ファン1,000名(全回答者)に、プロ野球観戦について質問しました。
昨シーズン、どのようにしてプロ野球の試合・試合結果を見ていたか聞いたところ、「テレビで観戦」(80.4%)が最も高く、次いで、「テレビのニュースで結果を見る」(40.1%)、「インターネットで結果を見る」(35.5%)、「球場で観戦」(27.0%)、「新聞で結果を見る」、「インターネットのテキスト速報を見る」(いずれも20.4%)、「ラジオで観戦」(13.6%)、「インターネット配信で観戦」(12.2%)となりました。
今シーズン、どのようにしてプロ野球の試合・試合結果を見たいと思うか聞いたところ、「テレビで観戦」(74.4%)が最も高く、次いで、「テレビのニュースで結果を見る」(35.4%)、「インターネットで結果を見る」(31.6%)となりました。昨シーズンと同様、テレビで観戦したいというファンは多いことがわかりました。以降、「新聞で結果を見る」(17.9%)、「インターネットのテキスト速報を見る」(17.7%)、「インターネット配信で観戦」(15.6%)、「球場で観戦」(15.1%)が続きました。
昨シーズンと今シーズンの観戦方法を比べてみると、昨シーズンは「球場で観戦」(27.0%)のほうが「インターネット配信で観戦」(12.2%)よりも高かったのに対し、今シーズンは「インターネット配信で観戦」(15.6%)のほうが「球場で観戦」(15.1%)よりも高くなりました。
▼観戦チケット1試合分に昨シーズン使った金額は平均4千円、今シーズン使ってもよい金額は平均6千円
球場での観戦チケット(1試合分)にかける金額について聞きました。
昨シーズン、球場で観戦した人(270名)に、観戦チケット(1試合分)にいくらくらい使ったか聞いたところ、「3,000円~5,000円未満」(31.5%)に最も多くの回答が集まり、平均は3,975円でした。
今シーズン、球場で観戦したい人(151名)に、観戦チケット(1試合分)にいくらまでなら出してもいいと思うか聞いたところ、「3,000円~5,000円未満」(29.8%)や「5,000円~7,000円未満」(31.8%)に回答が集まり、平均は5,972円でした。また、中には、「40,000円」(男性・40代)や「50,000円」(男性・50代)、「100,000円」(女性・50代)といった高額の回答もわずかにみられました。
球場での観戦チケット(1試合分)にかける金額の平均を比較すると、今シーズン(5,972円)は昨シーズン(3,975円)の約1.5倍になりました。今シーズン球場で観戦したいという人の中には、チケット価格や観戦費用の上昇を許容する人が多いのではないでしょうか。
▼シーズン中のプロ野球中継視聴頻度 「週に1回以上」プロ野球ファンの62%
▼どのカメラアングルから観戦したい? TOP5「バックネット裏」「ホームベース上」「ベンチ」「球審目線」「内野席」
次に、プロ野球中継視聴について質問しました。
全回答者(1,000名)に、シーズン中、どのくらいの頻度でプロ野球中継を視聴しているか聞いたところ、「ほぼ全試合」は12.7%、「週に3~4回程度」は19.4%、「週に1~2回程度」は29.9%で、合計した『週に1回以上(計)』は62.0%となりました。
性年代別にみると、『週に1回以上(計)』と回答した人の割合が最も高くなったのは60代男性(79.0%)でした。
また、プロ野球中継で中継カメラのアングルを選べるとしたら、どのカメラアングルからの映像を見たいと思うか聞いたところ、「バックネット裏」(48.7%)が最も高くなりました。バックネット裏のアングルから、選手を間近に見られるという臨場感や迫力を楽しみたいという人が多いようです。以降、「ホームベース上」(29.3%)、「ベンチ」(28.6%)、「球審目線」(23.5%)、「内野席」(16.0%)が続きました。また、「その他」で得られた自由回答では、「天井から」や「投手目線」、「ショート目線」、「マウンド目線」といったコメントもみられました。
▼「プロ野球中継の視聴に有料サービスを利用」プロ野球ファンの25%
プロ野球中継を視聴するために、「J:COM」や「スカパー!」、「DAZN(ダ・ゾーン)」などの有料サービス(有料チャンネルや動画配信サービス)を利用しているか聞いたところ、「利用している」は24.8%、「利用していない」は75.2%となりました。
性年代別にみると、「利用している」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(50.0%)でした。20代男性には、プロ野球中継を思う存分楽しむため、有料サービスを活用している人が多いようです。
【開幕延期決定から開幕までの時間の使い方について】
▼開幕までの時間の使い方 「以前より野球ゲームをする時間が増えた」20代男性プロ野球ファンの38%
▼「以前より野球関連の動画(YouTubeなど)を見る時間が増えた」20代男性プロ野球ファンの53%
開幕延期が決まってから開幕までの間、ファンはどのように過ごしていたのでしょうか。野球に関係した時間の使い方を提示し、かける時間がそれぞれ増えたかどうか質問しました。
全回答者(1,000名)に、≪これまでより野球ゲームをする時間が増えていたか≫聞いたところ、「増えていた」は13.3%、「増えていない」は86.7%となりました。
性年代別にみると、「増えていた」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(38.0%)でした。
≪これまでより野球漫画を読む時間が増えていたか≫聞いたところ、「増えていた」は10.2%となりました。
性年代別にみると、「増えていた」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(30.0%)でした。20代男性には、開幕までの間、野球のゲームや漫画を楽しんでいたという人が多いようです。
≪これまでより野球関連の動画(YouTubeなど)を見る時間が増えていたか≫聞いたところ、「増えていた」は20.3%となりました。
性年代別にみると、「増えていた」と回答した人の割合は20代男性が突出して高く、半数以上(53.0%)となりました。
≪これまでより野球関連のインターネットニュースを見る時間が増えていたか≫聞いたところ、「増えていた」は26.8%となりました。
性年代別にみると、「増えていた」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(53.0%)でした。
【無観客試合について】
▼「開幕をずっと待っていた」プロ野球ファンの68%
▼無観客での開幕に対する評価 「無観客でも開幕してうれしい」開幕をずっと待っていた人では95%
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年度プロ野球公式戦は開幕延期となり、当初予定の約2か月後となる6月19日に無観客で開幕しました。
全回答者(1,000名)に、開幕をずっと待っていたか聞いたところ、「待っていた」は67.8%となりました。多くのプロ野球ファンが開幕を待ち望んでいたことがわかりました。
また、無観客でも開幕してうれしいか聞いたところ、「うれしい」は80.9%となりました。
開幕をずっと待っていた人(678名)についてみると、「うれしい」と回答した人の割合は95.0%となりました。今シーズンの開幕を楽しみにしていた人のほとんどが、無観客であっても開幕したことに喜びを感じているようです。
▼「無観客試合の中継を見た」プロ野球ファンの74%
▼無観客試合の中継を見た感想 TOP2「打球音や捕球音を楽しめた」「選手の声を楽しめた」
続いて、無観客試合の中継について質問しました。
全回答者(1,000名)に、プロ野球の無観客試合の中継を見たか聞いたところ、「見た」は74.3%、「見ていない」は25.7%となりました。
年代別にみると、「見た」と回答した人の割合が最も高くなったのは60代(79.5%)でした。
では、中継を見てどのような感想を持った人が多いのでしょうか。
プロ野球の無観客試合の中継を見た人(743名)に、中継を見て感じたことを聞いたところ、「打球音や捕球音が聞こえて楽しめた」(57.9%)が最も高く、次いで、「選手の声が聞けて楽しめた」(40.6%)、「スタンドにファンがいない風景が寂しかった」(33.6%)、「応援の音・声がなくて寂しかった」(30.7%)となりました。観客がいる中では聞こえづらい音や声を楽しんだという人が多い一方で、寂しさを感じていた人も少なくないことがわかりました。
男女別にみると、「打球音や捕球音が聞こえて楽しめた」(男性63.4%、女性52.1%)は男性のほうが10ポイント以上高く、「スタンドにファンがいない風景が寂しかった」(男性29.3%、女性38.2%)と「応援の音・声がなくて寂しかった」(男性26.2%、女性35.5%)は女性のほうが10ポイント近く高くなりました。中継を見て、無観客試合に対してポジティブな印象を持ったのは男性、ネガティブな印象を持ったのは女性に多いようです。
▼「“無観客”であることが選手のプレーや勝敗に影響している」無観客試合の中継を見た人の40%が実感
影響として感じたこと 「野次がなく集中できている」「本来の力が出せていない」「ホーム・ビジターの差がない」
また、プロ野球の無観客試合の中継を見た人(743名)に、無観客であることが選手のプレーや勝敗に影響していると思うか聞いたところ、「影響していると思う」は40.2%、「影響していないと思う」は59.8%となりました。
無観客であることが選手のプレーや勝敗に影響していると感じた人(299名)に、どのように影響していると感じるか聞いたところ、<選手のプレーに関するプラスの影響>については「野次がないため、プレーに集中できる」や「ピンチのときでも敵のファンの応援が聞こえることがないため、守りに集中できる」といった回答が挙げられました。無観客であることが選手の集中力の上昇につながると感じていた人が多いようです。他方、<選手のプレーに関するマイナスの影響>については「解説者の言葉が聞こえてプレーに悪影響となる」や「普段と違う雰囲気に戸惑ってしまい、本来の力が出ない」、「ファンや応援してくれる人がいないとモチベーションが上がらない」といった回答がみられました。解説者のコメントが聞こえて集中力が削がれてしまうことや、無観客という環境に慣れておらず本調子にならないこと、観客の応援がないため気持ちを高められないことなどを懸念している人が多いようです。
そのほか、<勝敗に関する影響>については、「ホームとビジターの差がなくなる」や「ホームアドバンテージがない」といった回答がみられました。
▼「無観客試合は野球の楽しみ方を広げたと思う」無観客試合の中継を見た人の67%
▼無観客試合や人数制限付き有観客試合に対し、プロ野球ファンが望む工夫とは?
「ファンの応援画像をリアルタイムでビジョンに表示」や「打球音や選手の声をよりクリアに拾う」を期待
無観客試合に対する評価や、球場・中継画面での工夫について質問しました。
プロ野球の無観客試合の中継を見た人(743名)に、無観客試合は野球の楽しみ方を広げてくれたと思うか聞いたところ、「そう思う」は67.3%、「そう思わない」は32.7%となりました。コロナ禍により無観客試合となったことについて、前向きにとらえている人が多いのではないでしょうか。
性年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(77.3%)でした。
また、全回答者(1,000名)に、無観客試合や人数制限付きの有観客試合では、球場や中継画面にどのような工夫があったらよいと思うか聞いたところ、<球場での工夫>では「ファンの応援画像をリアルタイムでビジョンに表示する」(33.1%)と「ファンの応援音声をリアルタイムで球場に流す」(30.1%)が高くなりました。ファンの応援が選手に届くような工夫を期待している人が多いようです。
<中継画面での工夫>では「打球音や選手の声をよりクリアに拾う」(39.3%)が最も高く、「好きなアングルを選んで見ることができる」(29.5%)が続きました。
▼鋭い打球音を響かせると思うバッター 1位「柳田悠岐」2位「坂本勇人」3位「岡本和真」
▼迫力満点の捕球音を響かせると思うピッチャー 「菅野智之」がダントツ、2位「山本由伸」3位「則本昂大」
▼この選手の声を聞くと元気をもらえると思う! 1位「松田宣浩」2位「坂本勇人」3位「杉谷拳士」
試合中の音や声をテーマに、イメージに合う選手を聞きました。
全回答者(1,000名)に、鋭い打球音を響かせると思うバッターを聞いたところ、1位「柳田悠岐」、2位「坂本勇人」、3位「岡本和真」となりました。
迫力満点の捕球音を響かせると思うピッチャーを聞いたところ、「菅野智之」がダントツ、2位「山本由伸」、3位「則本昂大」となりました。
この選手の声を聞くと元気をもらえると思う選手を聞いたところ、1位は「松田宣浩」でした。試合中、チームを元気のある声で鼓舞する松田選手の姿が印象的だったという人が多いのではないでしょうか。以降、2位「坂本勇人」、3位「杉谷拳士」となりました。
【オンライン観戦について】
▼「オンライン観戦をやってみたい」プロ野球ファンの31%
▼オンライン観戦で盛り上がるならこの話題! 「監督の采配」「ファインプレー」「好きな選手」「選手の表情」など
自宅などでプロ野球中継を見ながら、ファン同士がビデオ通話を介してつながることを“オンライン観戦”といい、感染症のリスクを気にせず中継を楽しむ方法として注目されています。
全回答者(1,000名)に、“オンライン観戦”をやってみたいと思うか聞いたところ、「そう思う」は30.9%、「そう思わない」は69.1%となりました。
性年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合が最も高くなったのは20代男性(42.0%)、最も低くなったのは60代女性(16.0%)でした。
また、“オンライン観戦”に参加する場合、ファン同士ではどのような話題で盛り上がりたいと思うか聞いたところ、「監督の采配」や「ファインプレー」、「シーズンの結果の予想」、「好きな選手」や「選手の表情」、「好きなチーム」、「過去のエピソード」や「過去の名場面」など、回答は多岐にわたりました。“オンライン観戦”は、ファン同士が共通の話題で盛り上がる機会の一つになるのではないでしょうか。
▼一緒にオンライン観戦したい芸能人 男性芸能人1位「中居正広」、女性芸能人1位「新垣結衣」
▼一緒にオンライン観戦したいプロ野球解説者 1位「江川卓」2位「古田敦也」3位「桑田真澄」
全回答者(1,000名)に、一緒にオンライン観戦したい芸能人を聞いたところ、男性芸能人では「中居正広」がダントツ、2位「亀梨和也」、3位「出川哲朗」、女性芸能人では1位「新垣結衣」、2位「橋本環奈」、3位「綾瀬はるか」「石原さとみ」となりました。
また、一緒にオンライン観戦したい野球解説者を聞いたところ、1位「江川卓」となりました。豊富な経験や知識に裏付けられた解説をリアルタイムで聞きながら、オンライン観戦を楽しみたいという人が多いようです。以降、2位「古田敦也」、3位「桑田真澄」が続きました。
【球場における感染症対策について】
▼プロ野球ファンが望む感染症対策
1位「入場者数制限」2位「マスク着用義務付け」3位「ソーシャルディスタンスを保つ座席配置」
球場観戦者が感染症のリスクを恐れることなく、試合観戦を安心して楽しめるようにするためには、球場においてどのような対策が施される必要があるのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、どのような対策が施されていれば、安心して球場に観戦に行けると思うか聞いたところ、「入場者数を制限する」(62.7%)と「マスク着用を義務付ける」(62.5%)が高く、以降、「ソーシャルディスタンスが保てるような座席配置にする」(58.9%)、「球場入口で検温を実施する」(55.0%)、「消毒用アルコールを複数設置する」(51.2%)が続きました。また、「その他」で得られた自由回答では、「コロナ禍が終息するまでは無観客を続ける」や「アルコール飲料は禁止にする」、「首都圏以外の球場で開催する」といったコメントもみられました。