2026年3月27日公開
文化庁のプレスリリース

いつもお世話になっております。このたび、国立映画アーカイブは、2026年3月27日(金)16:00より、当館が所蔵する文化・記録映画など映画作品を配信するWEBサイト「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」にて新たに25作品を公開するとともにサイトをリニューアルする運びとなりました。
当館の所蔵コレクションを配信する4つ目のWEBサイトとして2023年3月31日に開設し、これまでに日本の文化・記録映画314作品を公開しておりますが、新たな作品の追加とサイトのリニューアルにより、時代の鏡としての文化・記録映画の姿を、より鮮明に体験していただけることでしょう。
昭和元(1926)年から起算して満100年を迎える今年、映像による貴重な歴史資料としてもご活用ください。「昭和100年ポータルサイト」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/showa100nen/portal/)
約9万本にのぼる当館の所蔵フィルムのうち、劇映画ではない実写作品である文化・記録映画やニュース映画は、日本映画だけで5万本近くに及びます。本サイトでは、これまでは上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られてきた、こうした歴史映像群を、全篇視聴可能な状態で公開します。
WEBサイトを通じて、日本の近現代において激動を繰り返してきた社会の諸相と、そこで生きてきた人々の記録を広く共有することを目指しています。
見どころ
今回の公開では、1923年から1943年までの間に撮影・製作されたサイレントによる文化・記録映画25作品を追加しました。国内外の風物・産業・暮らしを紹介する旅の映画、全国的なスポーツ大会や各種の記念式典の記録などのほか、防空思想や軍事力がテーマの教化・宣伝映画など、戦前期の多様な側面を伝える歴史映像をお楽しみください。
また、今回は連想検索ができるようになるなど、特に検索機能の充実を中心にサイトをリニューアルしました。
公開作品の一部

『滿洲 地方篇』
1932年3月1日に建国宣言した満洲国の風物や産業を紹介する文部省映画3篇中の1篇で、日露戦争の戦跡の残る旅順から、北はハルビン、東は吉林の先、西は内蒙古の通遼まで足を延ばし、町々の様子や旧跡、寺社や廟、産業や人々の生活を記録している。

『第五回明治神宮体育大會 昭和四年秋』
戦前に明治神宮外苑で開催されていた国内最大の競技会の記録。水泳に始まり、陸上、球技、相撲など各種競技が紹介されるとともに昭和天皇の台覧の様子が収められている。

『北海道の旅』
鉄道省が北海道への旅客誘致のために製作したPR映画で、青函連絡船への乗船に始まり、函館から大沼公園、小樽と札幌、夕張炭山と定山渓温泉をはさんで狩勝平原(狩勝高原)の雄大な景観を望んで釧路に向い、阿寒湖と屈斜路湖など道東の自然をめぐり、旭川と絶景の層雲峡を訪れる旅程が綴られる。

『野田醤油株式会社 第十七工場 披露祝賀会 大正十五年四月二日…三日』
需要の増加に対応するため1926年3月31日に竣工した、千葉県野田市の野田醤油株式会社(現・キッコーマン株式会社)第十七工場の披露祝賀会の記録映画。

『防空』
爆弾の種類や諸外国との戦力比較、日本の地理的状況と防空体制を示し、空襲に備えての準備と心構えの必要を説いた防空思想普及のための教化映画。アニメーションを使っての解説や空襲被害をイメージさせる災害記録映像の挿入などを交えた詳細な説明からは、皮肉にも日本の防空体制の脆弱性が見えてくる。

『蒙古實情 興安嶺を越えて 昭和四年十月[別版]』
吉林省の洮南から馬や牛車で出発して、中国東北部をほぼ南北に連なる山脈である興安嶺に向かう旅を記録した本サイトの既公開作品の別バージョンで、より長尺の本作では題名の通り興安嶺を越えた先の場面まで含まれている。
概要

・サイト名:フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―
・URL:https://filmisadocument.jp/ ※公開日までは既存の314作品のみご覧いただけます。
・制作:国立映画アーカイブ、国立情報学研究所
・公開日:2026年3月27日(金)16:00
・新規公開作品:国内外の風物や産業を伝える旅の映画、全国的なスポーツ大会や各種記念式典の記録など、1923-1943年に撮影・製作された日本の文化・記録映画25作品(すべて無声)

